【3年目】駐妻が働く
遊びに、勉強に、まるで学生のように過ごしていたアメリカ生活2年目ですが、飽きっぽい私は、この生活にも慣れて、やっぱり仕事をしたい!と主張します。笑
アメリカで駐妻が働くには?
アメリカで駐在妻が働けるかは、ビザの種類と会社の規定によります。
アメリカ駐在の方は、駐在員(夫)がE1ビザ、L1ビザで、帯同する奥さんがE2、L2の方が多いと思いますので、その方はアメリカの労働許可証であるEAD(Employment Authorization Document)を取得すれば就業可能です。
また、奥さんが働くことで、家族手当などの駐在手当が出なくなる会社もあるので、そこは要注意!働く前に会社に確認が必要です。
私の場合、一定の金額内であれば、扶養手当も出るという規定だったので(日本の扶養範囲と類似)パートという形で仕事をすることに決めました。
EADの取得
まずはEADを取得することから始めました。
EADの取得方法は、詳細をまとめてくれたブログが沢山あったので、片っ端から読んで、全て参考にしました!なぜなら、申請した時期や州によって、必要な申請書類や申請にかかる期間が異なるのです。アメリカではよくある話ですが、対応するスタッフによって、言ってることが全く違うんですよね。そういやSSNをとるときもそうだったなぁ…よく振り回されます。笑
なので、念には念を、必要そうなものはとりあえず準備が鉄則。あるブログでは「これは必要なかった〜」と書かれていても、念のために準備しておく!もう本当、こういうところがアメリカの難しいところ…。
また、申請金額が年々上がっているようで、私の時は410ドルでしたが、現在更なる値上げが検討されているという話も…。仕事をする前にお金をとられるって、なんなんでしょうね。笑
EADを取得して就活へ
書類を申請してから2ヶ月程で許可がおり、無事にEADを取得しました。(発行までに半年近くかかることもあるそうです。)
就職活動はEADを申請している期間に、少しずつ始めていました。方法としては、派遣会社への登録、MixBなどのコミュニティーサイト、日系新聞の求人情報。日系スーパーの入口に掲載されてることもありますよね。
私は、英語には全く自信がないので、日系の会社で働くことを前提に就職活動を始めました。派遣会社を通した仕事の場合、パートといってもほぼフルタイムの条件が多い印象です。もちろん、フルタイムでがっつり働くぞーという方にはおすすめですが、私はパートで働くという条件で探していたので派遣会社は利用しませんでした。結果として、ネットの求人情報からいくつか面接を受け、日系企業の事務で働くことが決まりました。ちなみに、履歴書は日本語と英語の2種類用意しました。
駐妻が出来る仕事って?
アメリカで働く…と聞くと、なんだかハードルが高く感じますし、一体どんな仕事があるのだろう?と思いますが、日本で働くのと変わらないくらい、多種多様な仕事があります。私は週2、3のパートでしたが、派遣会社を通して、日系企業の事務でフルタイムの仕事をしていた友人もいます。また、知人の紹介で、日系スーパーの試食販売の仕事をしている方もいました。数か月に一度、スポットで働くそうで、英語の勉強にもなって、楽しいと言っていました。また、意外と需要があるのがベビーシッター。アメリカ永住権ありの、バリバリ働くキャリアウーマン(日本人)の方が言っていたのは、ベビーシッターは日本の駐在の方に頼みたい、とのこと。外では英語を話すお子さんも、家庭内では日本語だったり、日本の文化で子育てをしたいので、日本人のベビーシッターが重宝されるのだそう。また、駐在員は怪しい身分ではないので(笑)安心という話も。
州にもよるとは思いますが、NYは日系の会社やお店が多いこともあり、日本人が働ける場所って結構あるんですよね。ちなみに、英語力に関しては、私が働いた企業は社内はほぼ日本語ですが、電話はもちろん英語。とにかく最初は電話に出るのが怖く、日本人でありますように!!!と思いながら、電話をとっていました。笑
【2年目】学生生活
アメリカにきて2年目は、ESLで仲良くなった友人と遊びに遊び倒しました。(あれ、英語は?笑)また日本人だけでなく、他国の友人もでき、異文化交流ができたことも良い経験です。
ESLでアメリカ学生生活気分
ESLの初めてのクラスは、歳も近く、アメリカに来たばかりの人が多かったこともあり、クラスメイトとの距離がすぐに縮まりました。
特に、日本人、南米の数人で仲良くなり、what's up(欧米のメッセージアプリ)でグループを作り、授業のあとはランチをしたり、セントラルパークでピクニックをしたり、互いの家にお邪魔したり…と、まるで学生生活!
英語力は特段高いわけではないのに、レベルが同じこともあり、会話もしやすかったんですよね。スピード感が似ているというか…。とは言ってもやはり、日本人に比べて、他国の子のほうが話すことに長けていました。とにかく英語を話そうとする、この姿勢は大事だなと改めて思いました。
日本人の「駐妻仲間」
前回も書きましたが、その中でも特に日本人の友人とは「駐妻仲間」として、本当に仲良くなりました。実は「駐妻」って言葉、本当は好きではないんです。キラキラ華やかな奥様が、夫の給料で楽しんでまーす!みたいな…そんなふうに思われるのかなって。でもこのブログではあえて言っています。笑
駐妻の方って、旦那さんの海外転勤を機に、仕事を辞めて、専業主婦になった方が大半だと思います。私もその一人。日本では働いていて、一人の社会人として存在していたのに、仕事もなくなって、時間ができて、あれ、私って何してるんだろう?なんて、思ってしまうことが多々あります。これまでの生活とのギャップに苦しむ人、私の周りにも沢山いました。
これって、日本にいる友人には話せない悩みなんですよね。贅沢な悩みだね、なんて言われたら、もう何も言えなくなっちゃう。笑
だから、この駐在生活の中で、こんな小さな悩みを話せる日本人の「駐妻仲間」が、本当に心強かったです。
アメリカだけでなく、世界共通だと思いますが、夢を持って、自分の力で日本から渡ってきました!!という方も沢山います。NYもそんなエネルギーに満ち溢れた方が沢山いて、そんな方々と出会う機会もありましたが、尊敬と同時に、私自身が萎縮してしまって、何でも話せる仲になるのは難しいなぁと思います。中には、駐妻嫌いって方も沢山いますしね。笑
コロナ禍の今、新しく海外駐在してくる方は少ないとは思いますが、新・駐妻の方に言いたい!日本人の駐妻仲間は大事ですよ!!笑
1年目
舞い上がる夏
NYに来たのは2017年夏。
知り合いもいないし、一人で地下鉄に乗るのも怖いし、でも外には出たいし…ということで、平日はただひたすら一人で歩きまわりました。
アメリカのスーパーやディスカウントストアは、見てるだけでも楽しくて!
一人でブルックリンブリッジを渡って、有名なアイスクリーム屋さんでアイスを買って、写真を撮る…。お洒落なカフェのカウンターで一人ランチをして、隣の女の子にその服可愛いね、なんて言われたりして。アメリカ人はフレンドリー!異国人にも優しい!たいして英語も話せないのに…あー私ここならやっていけるかも!?なんて舞い上がっていた夏。
落ち始める秋
それが秋になるにつれ、気温と共に私の心も落ち始めます。
Instagramを見ると、日本の友人同士が集まって楽しそうにしてたり、仕事を頑張っていたり、出産して子育てに奮闘していたり…そんな友人の姿を見て、あー私は友達もいない、仕事もない、生産性がない日々を送っている…と気持ちが急降下。
もちろん土日は夫と遊びにいったり、買い物をしたり、楽しいことも沢山あったのに。一度気になってしまうとだめですね。
そこからクリスマス、年末、お正月…とInstagramに現れる楽しそうな光景!(もう見るな笑)お正月感のないアメリカの雰囲気に、さらに気持ちが急降下!笑
ESLを始める冬
何かやりたい。英語ができないと仕事も無理か?よし、とりあえず英語を勉強しよう。なんなら友達もできるはず!…と年明けからESLを始めました。
この時始めたESLが大正解で、その後アメリカ生活を共に楽しむことができる友人に出会うことができました。
ESLの質、語学力の向上がどうだったかはひとまず置いておいて、とにかく友達(日本人)が出来たことが私にとっては本当に大きかったです。
今は本帰国したり、他の州や国に引っ越してしまった子がほとんどなのですが…今でも頻繁に連絡を取りあうほど仲良くしています。やっぱり外国で、日本人の感覚を共有できるのは安心できるなぁと思います。
そんなこんなで私のアメリカ生活が軌道に乗り始めたのが一年目の冬でした。